高収入? 僻地薬剤師
僻地で働く薬剤師の年収は?
一般的には、都市部のほうが平均年収が高い傾向にありますが、薬剤師のような医療従事者は過疎地での人手が足りていないため、年収が高めに設定されている傾向にあります。
薬剤師の平均年収は536万円。(厚生労働省より)
ですが、都道府県別の平均年収のデータを見てみると1位の静岡県は698.7万円、47位の長崎県は428.2万円と270万円以上の差が出ています。
全体での平均年収が一番高い東京は、全国平均よりも低い553万円。
このように薬剤師は都心という理由で年収が高くなることはない傾向にあります。
薬剤師の平均年収の高い傾向にある地域は北海道・東北や中国地方です。
その中でも特に僻地と呼ばれているところや、離島などはさらに年収が高くなります。
求人サイトで年収600万円以上で検索し、高収入順に並べてみると上位に山梨県や静岡県、北海道などが並びます。
中には1,000万円を超える求人などもありますが、大体は800万円ほどの求人が多い傾向にあります。
また、田舎で働くという人の中には娯楽がないからお金を使わず貯金ができる!!というイメージを持っている人がいます。
しかし、意外と田舎暮らしはお金が出ていきやすいです。
僻地勤務の大変な点
今まで都心や都市部で暮らしてきた人にとっては、僻地での暮らしは想像以上に大変な点があります。
また、都心で暮らすより費用が掛かる点がいくつかあります。
- 車が必須
- 送料が高い・離島のみ無料でない場合がある
- 降雪量の多い地域は大変
- 以外と生活費が高い
- 暇
これらのデメリットを見て、それでもいいから年収を上げたい!短期間なら大丈夫!という人は求人を探してみてください!
まず、最初のデメリットとして挙げられるのは
1.車が必須
東京などの都心は公共交通機関が発達しているので車がなくても、そんなに不便はありませんが、それ以外の都道府県はよほど中心地に近い場所でない限り車は必須です。
車は新車だと150万以上、中古でも大体50万円以上のものが一般的です。さらにガソリン代、保険代、修理費、車検などなど…
車は想像以上に維持費がかかります。
2.送料が高い
田舎だとあまりお店がないので、通販で購入する頻度が増えると思います。
しかし、場所によって送料の変わる場合は送料が高くなります。
さらに送料無料のお店でも、離島は有料! また、最悪離島には発送しません!!というお店もあります。(特に沖縄・北海道)
そのため、欲しいものがあっても送料で購入を躊躇することも多々あります。
3.雪が降る地域は大変!
雪が降らない地方や少ない地方の人はあまり想像しずらいと思いますが、北海道や東北、北陸地方など降雪量の多い地域では、雪による危険だけでなく、お金もかかります。
雪が降っている状態や気温が低くなると、道路が凍結したりハンドルを取られてしまったりと事故にあう確率が格段に増えます。
私が雪の多い地域に住んでいるときに、大雪が降ったときは通常であれば30分で着くような道が2~3時間かかり、さらに複数事故が起こり警察の人もお昼ご飯が食べられなかったと、嘆いているぐらい事故が多く起こりました。
また、アパートに住んでいても駐車場の雪かきは必須です。
意外と重労働で、いつもより1時間も早く起き朝から雪かきをしないといけない季節はそれだけで嫌になります。
また、お金の面では車のタイヤは雪用のものを購入(10万円)、さらにタイヤの保管場所がアパートになかったので月々の料金を払って保管してもらう。
など、雪国ならではの費用が掛かります。
暖房代もバカになりませんし、意外とお金がかかります。
4.意外と生活費が高い
上記で述べた自動車や、冬季にかかる費用、送料以外にも普段の買い物でも選択肢が少ないため高いスーパーで買わざるを得ないなどの減少が起こります。
また、離島であれば船や飛行機で運ばれてくるので商品の値段に送料が追加されているので場所によってはびっくりするぐらいの値段になっていることがあります。
沖縄のある離島では、台風の時期にキャベツが1000円越えしていた時期もありました。
意外とお金が貯まらないものです。
5.暇
これが最大のデメリットかもしれません。
何もすることがない…知り合いもいない…となると精神的にきつくなってしまうでしょう。
短期間や家族がいればやっていけるかもしれませんが、その土地を好きになって、その土地に合っていればいいかもしれませんが、人それぞれですね。
一度チャレンジしてみるという手もあるので、興味のある人は求人を調べてみるといいと思います。
さらに高収入をめざすには
僻地で勤務していても、800万円ほどの求人がメインになりますがこれ以上を目指す方法があります!
それは”管理薬剤師” ”薬局を継いでくれる人募集!” ”一人薬剤師” などの求人だとさらに年収がUPします。
薬局経営を継いだ場合は、経営者になれるため年収1000万円も夢ではありません。
僻地では薬局の数も少ないため、患者さんを総どりできるため都心の薬局よりも忙しいなんて言うところもあります。
また、僻地では高齢化が進行しているため在宅や施設での薬剤業務を請け負えばさらに年収を上げることができます。
まあその場合は他にも薬剤師を雇う必要はありますが、十分な年収になるでしょう!
今の時代、新規で薬局を開業するのはリスクが高すぎるためこういった求人を狙ってみるのもいいかもしれません。