薬剤師

【何点取ればいい?】薬学部・全国統一模擬試験【国家試験模試】

【何点取ればいい?】薬学部・全国統一模擬試験【国家試験模試】

薬剤師国家試験の模擬試験には様々な会社のものがありますが、中でも一番大きな模試は「薬学ゼミナール」さんの全国統一模擬試験Ⅰ~Ⅲです。

Ⅰは9月、Ⅱは11月、Ⅲは1月にあり国家試験を受験するのが約1万4000人に対し、薬ゼミの模試は1万人が受験します。そのため毎年の国家試験の合否がほとんどこの模試の結果で分かります。

9月に最初の統一模試がありましたが、どのくらいの点数を取ればいいのでしょうか。

2020年の模試の結果

2021年度(第106回薬剤師国家試験)の合格者の2020年の全国統一模擬試験での平均点は175.6点でした。

例年、平均点の95%の点数を取っていれば、合格圏内と言われています。

薬剤師国家試験は相対評価なので、何点取れれば安心ということはないですので点数ではなく、平均点からどのくらいの位置にいるのかをしっかり確認していきましょう。

点数が足りない!!どうしたらいい?

平均点の95%以下の人などは、今のままでは不合格になる確率が高いでしょう。模試の結果を分析すれば、どこを集中的に勉強すればいいのかが分かりやすいので、しっかり活用しましょう。

次の順番で模試の結果を確認していきましょう。

  1. 足きりにあっていないか
  2. 60%以上の正解率の問題なのに自分が間違ったものがあるか
  3. 物理・科学・生物以外の科目で一番得点率の低い科目

1.足きりにあっていないか

国家試験には足きりがあります。全体の点数が良くても必須や一科目だけあまりにも低い点数を取ってしまうと、その時点で不合格になってしまいます。

足きりの基準は必須が70%以下 各科目30%以下になっています。各科目30%以下を取る人が合格するとは思えないので科目の心配は必要ないと思いますが、必須の足きりが意外と大きいです。

2.60%以上の正解率の問題で自分が間違ったものがあるか

薬ゼミの模試には正答率も出るので、きちんと確認しておきましょう。

極論をいうと、みんなが正解している問題を取りこぼすことがなければ他の問題が全滅でも合格できます。なので簡単~普通のレベルの問題を正解できるようにしましょう。

3.物理・科学・生物以外で一番低い科目を重点的に

得点率の低い科目の方が伸びが良いので、点数が足りないときは得意な科目を伸ばすより効率が良いです。

特に法規・倫理は全部で30問ありますが、国家試験の科目の中で唯一全問正解が狙える科目です。この科目で30点も取れれば非常に大きいですので、重点的に勉強しても損はないと思います。